2021/05/05 13:47


こんにちは!ALL SEASONS COFFEEスタッフの辻です!

今回はコーヒーの "品質管理" について少し触れてみようと思います。


実は、コーヒー豆は皆様の元へ「おいしい一杯のコーヒー」としてたどり着くために
とてつもなく長い道のりを辿っております。

農園では、時間をかけて育った熟したコーヒーチェリーを選別して収穫し、
さらに数日かけて各プロセスを経て生豆へ。
その生豆を温度、湿度、豆の水分値などの数値を見つつ保管。
そしてやっとこさ消費国へ輸出、、、とてつもなく大変かつ技術が必要とされます。
その長い工程を経て各コーヒー屋さん(ロースター)に届けられるのです。

そのやってきた生豆、いわばバトンですね。
そのバトンを落とすことなく一杯のコーヒーとしてお客様へ届ける。
これがコーヒー屋さんの役割になります。

このように、長い道のりを経てたくさんの人が徹底して品質を管理しております。
全てはおいしいコーヒーを世界の人々に届けるためなのです。

...

さて、ここまで生豆がお店に届くまでの "品質管理" のお話をざっくりお話ししました。
しかし、ここからまたコーヒーを美味しくするための工程があるのです。

焙煎技術や抽出技術はもちろんですが、豆に対して行う工程があります。
それは「ハンドピック」です。

コーヒー豆は農作物です。
全ての豆がきれいな状態であることは難しいです。
形が歪であったり、虫に食われてしまっている豆もあります。
そのような豆を使用してコーヒーを淹れると美味しくなくなってしまうのです。

そのため、おいしいコーヒーを淹れるためにはその「欠点豆」を取り除く必要があります。
その作業をハンドピックと言います。
豆を一粒一粒見て手作業で欠点豆を取り除きます。

この作業、目と肩と腰にくるんですよね、、
しかも1日数回焙煎するため、量も多いのでそこそこ時間がかかるのです。
さらに!ハンドピックは生豆の状態焙煎後の状態の、計2回行っております!大変!疲れる!

コーヒーチェリーから出したての豆

焙煎前(生豆)のハンドピックでは、
虫に食われているものや歪なものを取り除きます。
中にはカビているものや小さな石ころなどがあることも。危ないですね〜
上記画像は生豆ではありませんが、とても理想的できれいな形をしておりますね!かわいい〜


欠点豆

さらに、焙煎後のコーヒー豆もハンドピック。
焙煎後は上記画像のように形が歪なもの、欠けているもの、焦げ、生焼などの焼きムラがあるもの等。
一粒一粒取り除いていきます。

こうして時間、労力を捧げて豆をふるいにかけているのです!!
おいしいコーヒーを淹れるのってとっても大変なんですね、、


話がそれますが、以前横浜にある堀口珈琲さんのロースター(工場)へ
見学しに行ったことがあるのですが、その豆の管理方法に度肝を抜かされました。
工場では各部屋がいくつかあり、衛生面を保つため生豆をホースで吸い取り部屋を移動させているのです。
温度、湿度も一定にして生豆を保管しておりました。
そして、ベルトコンベアに豆を流し、カメラを通して形や色が変な豆を狙って
上から風を吹き付けて取り除いていくのです、、
さらに、焙煎後の豆を従業員の方がハンドピックしていくのですが、
そのスピードの早かったこと。
目に見えぬスピードで大量の欠点豆を捌いてました。まさに職人技。
機械で欠点豆を取り除いてから人の手でハンドピックするという徹底ぶり。
それだけ欠点豆は厄介ものなのです。

今はコロナによって見学ができないそうですが、
無事に収束したら是非見学してみてください。壮観でした。


このように!!☝️
これだけお金、人件費、時間を使用してでも、おいしいコーヒーを淹れるためには
「欠点豆」を取り除く必要があるということがわかります!!!

...

ながーい道のりを経てカップに注がれるコーヒー。
おいしくするための手段に人々のものすごいエネルギーを感じます。
その工程を知ってからコーヒーを飲むと、感慨深いものがありますね。


皆さんはどのような想いでコーヒーを飲んでいますか?