2021/05/20 00:27

こんにちは!ALL SEASONS COFFEEの辻です。

前回、欠点豆がコーヒーの品質に及ぼす影響について書きました。

コーヒー豆の品質管理

欠点豆が入っているとコーヒーが美味しくなくなってしまいます。

とはいえ、どれだけ影響がでるのでしょうか?
飲んでみないとわかりませんよね。
といことでコーヒー、淹れてみましょう!

...



使用する豆はEthiopia KAYON Sundried。
いちごジャムのようなフレーバー、甘酸っぱさ。滑らかな口当たり。
派手なEthiopiaフレーバー!というより繊細でクリーンな印象があります。
当店でも人気のお豆。



ハンドピックによって集められた欠点豆。
一粒一粒スタッフが取り除いたものです。
こちらを使用してコーヒーを淹れます。



どうせなら、、と思い集めた欠点豆からさらに
"選りすぐり"の欠点豆を使用することに。
これぞ "逆ハンドピック" 。

欠点豆からさらに厳選された欠点豆を集めました笑
画像を見てもまともな豆がないことがわかります。

捨てられてしまう欠点豆。
今日はその欠点豆が日の目を浴びることに、、

豆の評価はカッピングという方法が一番わかりやすいと思うのですが、
面白そうなのでハンドドリップで抽出してみます。


カリタウェーブを使用してお店のレシピで抽出してみます。
香りは、、悪くない!笑
期待を込めて抽出し、飲んでみました。


これは、、
Sundriedの持っている甘酸っぱさ、口当たりは多少は感じられました。
ほんのり華やかなフレーバーも感じられますが、
本来もっと華やかさを感じられます。その上、長く続かない余韻。
さらに、後味にエグ味が残っております。
このエグさによって全てがかき消される印象。

頑張って一杯飲み干しましたが物足りない印象が強かったです。

せっかく華やかなフレーバーを持っているSundried。
欠点豆だと全てが台無しになってしまいました。
勿体無いですね、、めちゃくちゃ美味しいのに。


今回はエチオピアの豆を使用しましたが、実はもっと深刻な欠点豆が存在します。
それはよくルワンダの豆でみられるのですが、えげつないのです。
その豆が少しでも入っているととんでもなく味に影響を及ぼすのです。
通称 "ポテトフレーバー" と言われ、その名の通りじゃがいもの香りがするのです。
しかも生のじゃがいも笑

グラインドした際には周囲にポテトフレーバーの香りが漂うほど。
「おい、ポテト臭いぞ!」とスタッフが言うくらい危険なお豆。
農園にてある虫に食われてしまうのが原因だそう。
せっかくグラインドして抽出したのにポテトが入っていた際には悲しくなります。

今回使用した欠点豆ではそれほどの影響力はありませんでしたが、
少なからず味に影響が出ることがわかりました。

...

今回はハンドピックの大切さを思い知らせた検証でした。
以上!大変だけど欠点豆を取り除くことは大事、ということでした〜