2021/10/07 00:24

こんにちは!ALL SEASONS COFFEEスタッフの辻です。

コーヒーをドリップする時、いつも使用するお湯の温度を測ってますでしょうか?
決めたレシピで同じ味わいを保つために湯温を測ることは大事ですね。

ALL SEASONS COFFEEでは豆によって湯温を変えております。
挽目、豆のグラム、抽出量に次いで湯温もコーヒーに影響を与えている要素の一つ。
そこまで大幅に変えているわけではないのですが、味わいを微調整する際に
湯温を前後することがあります。

ドリップする際、沸騰したてのお湯は使用しない方がよいと聞いたことはないでしょうか?
沸騰後、別のケトルに移す、少し冷ましたお湯を使用する、というのはよく聞きます。
その理由としては湯温が高すぎると渋み苦味などの「雑味」が出てしまう場合があるからです。
たしかに深煎りの場合、沸騰したてだと結構ストロングな味わいになる印象があります。
そのため湯温低め(85℃前後?)のレシピを推奨しているところが多いかと。

しかし、浅煎りだと比較的温度高めで湯温90℃前後が一般的によくあるレシピではないでしょうか。
浅煎りのコーヒーを低めの温度で抽出するとどうなるのでしょう。

湯温高めと低めで飲み比べてみました。

...



~ レシピ ~
コーヒー豆 :15g , 中細挽
お湯 :240ml

使用する豆は当店のGuatemala。
オレンジのような甘さ、上品な酸味、ナッツのような余韻。
個人的に好きなので検証時によく使用してます笑


湯温は90℃85℃の2つ。

3投のレシピでドリップしてみます。
ALL SEASONS COFFEEのレシピですね。

湯温以外全く同じようにドリップしてみます。

5℃の差がどれだけ液体に影響を与えるのでしょう??

抽出後、飲み比べてみました。
以下、感想です!

・湯温90℃
 オレンジ、レモンのようなフレッシュな酸味。明るい。
 ほんのり香るアーモンドのようなフレーバー。
 口当たりが良くトロッとしている。ライトボディ。
 やっぱり美味しい!

・湯温85℃
 オレンジ、アーモンドのナッツ感あり。
 口当たりよく甘さを感じられた。
 フラットな印象(少し曇った印象)。酸味抑え目。ボディが物足りない。
 
ざっくりとこのような印象でした。
全く同じレシピで湯温を5℃下げてみるとこんな感じなんですね〜
どちらが美味しかったかと言われると湯温90℃の方に軍配があがりますね。

この結果だけをみると湯温85℃の方がネガティブな印象がありますよね。
しかし、酸味が抑えられたという結果がでたということは湯温を下げると
酸味を落ち着かせることができるということ。

また、ボディが弱く薄く感じた部分がありました。
そこも強いボディを弱くすることができるということ。

酸味やボディ感、濃度。
ドリップしてみてこれらが逆に強い印象を与えて「飲みづらいなぁ」と感じた場合、
湯温を下げると落ち着かせることができるということ!!
「湯温」によってこれらの要素をコントロールできる、ということですね✨

...

今回は湯温について検証してみました。
湯温を上げる、下げると印象がかわりましたね。
低めの温度ならでの味わい、優しい印象がして個人的には好きですー。
また、今回は3投のレシピでドリップしましたが、投数を増やすとボディ感、濃度が上がるなど
また違った印象を感じられますよ。
湯温を下げる場合、普段のレシピではなくいろいろ変えてみるとベストなポイントが見つかると思いますよ!